☆考えさせる 視野が広がる 楽しい
父親は弁護士、母親は「マリ・クレール」の記者。白人ばかりが通う、カトリックの名門小学校に通う9歳のアンナは、上品で何不自由のない生活を送っていた。だがある日、両親が共産主義者になったのである!
生活は一変した。両親の希望で、宗教の授業には出ないことになる。メイドさんは政治的理由で、キューバ人からギリシア人、そしてベトナム人に代わる。その度に作ってくれる料理も、聞かせてくれるお話の内容も変わるのだ。両親は選挙の支援にチリに出かけ、家には髭を生やした男たちや、中絶の権利を求める女たちが出入りする。アンナは振り回されっぱなし。少女の目から見た、70年代のフランスである。
「もう我慢できない!」。アンナは、不満を爆発させる。フランコ派の両親から逃げるようにフランスに来た、スペイン貴族の父親。女性解放を叫びながら、娘をお嬢さん学校に入れた母親。アンナの反撃は、両親の矛盾を鋭く突くのである。いつも仏頂面のアンナがかわいい。
しかし怒りつつも、真摯に対応する大人たちの中で、アンナは色々考えはじめるのだ。そして、友人と取っ組み合いの喧嘩をしたことをきっかけに、公立学校への転校を決意する。様々な民族が集まる生徒の輪の中に、アンナが恐る恐る入っていくラスト。公立学校が輝いて見えた。
公式サイトはこちら
http://fidel.jp/
2008年02月07日
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