2007年11月08日

「ブレイブワン」ジョディ・フォスターの皺が美しい

☆ 考えさせる 視野が広がる 
 
 ジョディ・フォスターは今、45歳だ。大学を出た後、「ホテル・ニューハンプシャー」(1984年)、「告発の行方」(1988年)などで、女性が受ける深い傷を演じた。また「羊たちの沈黙(1991年)、「コンタクト」(1997年)、「パニックルーム」(2002年)、「フライトプラン」(2005年)などで、困難と闘う女性を演じ続けている。

 私にとって、彼女は良き同時代人だ。ハリウッドでも、40歳を過ぎた女優が活躍し続けるのは難しい。シャロン・ストーンは「氷の微笑」でセクシー女優として登場した後、懸命に路線転換をはかったが難しく、結局15年後に「氷の微笑2」に出演することになった。長いキャリアと圧倒的な成功を収めたジョディ・フォスターが、先頭を切って新しい役柄を開拓していく姿は、頼もしいの一語だ。

 この映画「ブレイブワン」は、彼女が演じてきた役柄の系譜の上に、犯罪被害者の救済という現代の難問を絡ませた作品。アイルランド人のニール・ジョーダン監督は、ニューヨークをどこかよそよそしい街として描いている。一度銃を手にしてしまったヒロインは、もはや元の人間には戻れない。復讐は彼女を空虚にしただけだった。

 それにしても、年齢相応に皺の寄ったジョディ・フォスターの顔の、美しいこと。今の日本の、美肌至上主義はどうかしてる。
posted by zeroko at 17:19| Comment(2) | TrackBack(0) | アメリカ映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ご宣伝の「歴史を知ればもっと面白い韓国映画」を読んでいる所です。楽しんで読める部分が半分と、不愉快さでどうしようもない部分が半分の本、という印象でした。

お金を払ってこの本を買ったわけですが、お金を払ってまで、どうも嫌な気持ちになる歴史観の押し付けを聞いてしまった、という印象を免れませんでした(まだ半分しか読んでいませんが)。

まず、半分だけ読んだ限りでも、貴殿は、韓国で親日行為を行ったような人、権力の側についた人に対して、否定的な印象を語るような部分が二箇所ありました。

貴殿に、そのようなことを述べて、見下すような資格はどこにあるのでしょうか。私には、その神経が理解できません。権力に擦り寄った人は確かにいる(あるいはそうせざるを得なかった人たちがいる)。しかし、私たちはそれを見下す立場にあるのでしょうか。

それを日本人として皮肉っているとも見える貴殿の一部の文章(p.30, p.110ページ)は到底理解しがたいものです。

貴殿は、ご自身を一体、どこの高みにおいているのか、という疑いが、私の不快感の原因です。

もしも、植民地時代の苦しみをご存知なのなら、なぜに日本人として彼らを見下せるのでしょうか。本当に、植民地としての朝鮮の悲劇を、現在までもそれをひきずる痛みを、考えていらっしゃるのでしょうか。

パクヨンヒョ、ユンチホ、そういう人たちに対してあなたはこのように皮肉の目で冷笑するのでしょうか。貴殿はイワンヨンを笑う側にいるのでしょうか。

直接的な冷笑ではありませんでしたが、文脈からするに、私は貴殿の姿勢をそのように受け取りました。私もいろいろな韓国関係の本は読んできたつもりですが、日本人として、権力の側についた朝鮮の人々を、そういう視線で見られた本には初めて出会いました。

残念です。

ご参考まで、ほかにもいくつか、気づいたことなどをメモがてら書いておきます。

1) p.42 李箱は「イハン」ではなく、「イサン」です。
2) p.58 金俊平はどうして「キムスボン」になるのですか。ちょっと適当なルビだとは思えませんが。
3) p.60 ナ・ウンジュ→ナ・ウンギュ(誤字)。それと、ナウンギュを「朝鮮映画の産みの親」とするのは、ちょっとどうかと思いますが。その前から朝鮮には映画があったわけですから。
4) p.79 金九が李承晩に「粛清」されたというのは、はじめて聞きましたが、本当ですか?
5) p.96 北朝鮮を「喜劇的でさえある」と仰いますが、そんなにおかしいですか?私には悲劇としか思えませんが。
6) p.99 竹島が日韓両国の国民にほとんど利害関係がない問題だと仰いますが、本当にそうでしょうか。新漁業協定での日韓両国の努力などどうでもよかったということでしょうか。

ほかにもありますが、この程度にしておきます。

最後に、一人の日本人として、お願いを申し上げます。歴史の中で傷ついた人たちのために文章を書かれるのは結構ですが、だからと言って、日本に協力することで別の形で影を引きずらなければならなかった、その人たちを、お笑いにならないで下さい。貴殿は決してそんな資格がある人ではないと思います。

彼らを非難できるのは、私たち日本人ではなく、どこまでも朝鮮の人々だけだと思うのです。
Posted by ボラ at 2007年11月15日 22:25
先日、「歴史を知ればもっと面白い韓国映画」についての私の印象をコメントさせていただいたのですが、サイトに反映されないのは内容がいささか批判的であったからでしょうか。

もしかして、本を売ることは、利益が第一の目的であり、それに反する意見は一切サイトには載せない、受け付けないという方針でしょうか。

ともあれ、私としては貴殿の歴史認識が歪んだものである可能性があることを、二箇所の記述の問題点からまじめに指摘したつもりでしたが(私の読みが正しいかどうかは分かりませんが、読んで受けた印象をそのままにちゃんと書いたつもりです)…、残念です。
Posted by ボラ at 2007年11月18日 22:34
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