2007年02月05日

「グァンタナモ、僕達が見た真実」これが対テロ戦争だ

☆ このブログでは、映画のお薦め度をキーワードで示しています。
  キーワードは「考えさせる」「元気がわく」「役に立つ」「視野が  広がる」「楽しめる」です。  

「考えさせる」「視野が広がる」 
 この映画、「すごくいいから観てね」と簡単には言えない。観ないですめば、その方が幸せかもしれないぐらいだ。でも敢えて薦めたい。気合いを入れて観てもらいたい。
 
 自分の住んでいるこの世界で理不尽なことが行なわれているのに、どうすることもできない・・・こういう思いに、私はずっと悩まされている。

 ベトナム戦争の時もそうだった。ピノチェトがチリで独裁を敷いていた時も、ビルマ(ミャンマー)で人々が沈黙を強いられているのも、サラエボで人々が水を汲むために命がけで道を渡っている時も、それを座視しているのは耐え難い。

 中でも、超大国アメリカが「自由と民主主義」を掲げて横暴を働くのを見るほど、腹の立つことはない。対テロ戦争が孕んでいる数限りない矛盾と傲慢さは、腹に据えかねるものがある。

 その一つが、「捕虜の保護を定めたジュネーブ条約は時代遅れ」「我々はテロリストを自由に扱う」と言っていることだ。その結果がこれである。この映画は、たまたまアフガンに入ったパキスタン系イギリス人の青年たちが、二年間に渡って拘束された様子を、証言に基づいて映画化したもの。

 イギリスの良心がつくらせた映画である。振り返って日本はどうか。イラクがこんな悲惨な状況になっても、イラク戦争に積極的に協力したことなど忘れたかのようだ。こうやって日本人は過去を葬ってきた。「男たちの大和/YAMATO」の大ヒットは、日本人の想像力の欠如を示している。
 監督:マイケルウィンターボトム マットホワイトクロス 2006年イギリス映画 配給:クロックワークス
posted by zeroko at 20:06| Comment(0) | TrackBack(2) | ヨーロッパ映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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