2008年03月19日

「エリサベス ゴールデンエイジ」ちょっと恐いが、出色の女性映画

 今年のアカデミー賞で、ケイト・ブランシェットは二部門にノミネートされた。助演女優賞と主演女優賞である。助演女優賞にノミネートされたのは、「アイム・ノット・ゼア」での演技。若き日のボブ・ディランを演じたのである。予告篇を見ただけだが、これはすごいと思った。

 そして、「エリサベス ゴールデンエイジ」で主演女優賞ノミネート。10年前、彼女の名声を一気に高めた映画の続編である。今見ると、10年前のケイト・ブランシェットはかわいい。あれから10年、今や演技派女優の名を欲しいままにしている。初めて観た時は「薄い顔だな」という印象だったが、それが役ごとに変わるのが見ものなのだ。

 「エリサベス ゴールデンエイジ」とは、熟女となったエリザベス一世のことかと思っていたが、そうではなくて、イングランドの黄金時代という意味らしい。しかし、私の誤解はある意味、はずれてはいなかった。この映画はまさに、若さを卒業した女性に見てもらいたい映画だからである。

 まだ弱小国だったイングランドを率いて、エリザベスはスペインの無敵艦隊を破る。ラスト、突き抜けた女王が見せる堂々たる自己肯定が素晴らしい。目を覆いたくなるような残虐な場面もあるが、これは出色の女性映画だ。監督がインド出身であるという点にも興味が尽きない。
posted by zeroko at 21:46| Comment(0) | TrackBack(2) | ヨーロッパ映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする